SPYDの組入銘柄入替について触れたのが2022年1月で、それ以降はSPYDの銘柄を特に気にすることはありませんでした。
加えて、SPYDの話題も見かけなくなった気がするので、ここで今一度取り上げてみたいと思います。
SPYDの株価推移
2023年8月4日の終値は37.98ドルでした。新型コロナウイルス騒動の初期である2020年3月の株式市場の暴落では、SPYDも22ドルまで下落しました。以降力強い戻りを見せて40ドルを超えていたものの、2022年後半からはボックス圏内で価格が推移していました。
チャートを振り返って見ると、概ね30ドル台後半を推移するのがSPYDの特色のようです。
2022年7月時点の組入銘柄
2023年7月13日時点の銘柄数は77です。一月、七月の入替の間に銘柄が除外されることもあるため、このタイミングで80から減少していることは通常のことです。なお、上位十銘柄は以下の通りです。
お馴染みの会社は自動車メーカーのフォードくらいしか見当たりません。他にも知っていそうな会社は工具メーカーのStanley Black & Deckerでしょうか。
銘柄名 | 組入比率(%) |
---|---|
Ford Motor Company | 1.65 |
Darden Restaurants Inc. | 1.60 |
Iron Mountain Inc. | 1.57 |
NRG Energy Inc. | 1.57 |
AvalonBay Communities Inc. | 1.57 |
Pinnacle West Capital Corporation | 1.56 |
Omnicom Group Inc | 1.55 |
Essex Property Trust Inc. | 1.55 |
Digital Realty Trust Inc. | 1.53 |
Stanley Black & Decker Inc. | 1.53 |
入れ替わった銘柄
八月に入って銘柄が入れ替わっており、除外された銘柄と追加された銘柄は以下の通りです。
七月時点で上位十銘柄に含まれていた、AvalonBay Communities、Darden Restaurants、Omnicom Group、Stanley Black & Deckerが除外されています。
除外銘柄 | 追加銘柄 |
---|---|
AvalonBay Communities Inc. | Alexandria Real Estate Equities Inc. |
Darden Restaurants Inc. | American Electric Power Company Inc. |
Extra Space Storage Inc. | Amgen Inc. |
Interpublic Group of Companies Inc. | Chevron Corporation |
Kimberly-Clark Corporation | Eversource Energy |
Newell Brands Inc | Gilead Sciences Inc. |
Newmont Corporation | International Flavors & Fragrances Inc. |
Omnicom Group Inc | M&T Bank Corporation |
Stanley Black & Decker Inc. | Northern Trust Corporation |
—– | Pfizer Inc. |
—– | Public Storage |
—– | Zions Bancorporation N.A. |
セクター構成
セクター構成の割合に大きな変化は見られませんが、上位にある不動産と金融の順位が入れ替わり、下位にあったヘルスケアもをの割合を増やしています。
分配金
分配金推移は以下の通りです。2021年第4四半期のみ、極端に低い金額でしたが、直近一年は40セントを上回る水準が維持されています。
SPYDの銘柄入替をざっと確認しました。
銘柄入替を複数回確認すると、傾向がつかめてきます。また配当金の傾向も大きな変化がないことも理解できます。家計のキャッシュフローを重視している人にとっては、ほぼ安定的に収入が確保できるETFであると思えるでしょう。
しかし、SPYDの保有は定期預金ではなく、飽くまでも投資になるので、投資判断はご自身で行いましょう。