昨年の後半から買付、買増しをはじめたJPMorgan Chase(JPM)やCVS Health(CVS)の値の上がり方が急すぎて買い増しに躊躇しています。
買い散らかしは避けたいと考えているものの、現在割安でありながらも配当が期待できる銘柄を探している中で出会ったのが、Lockheed Martin Corporation(LMT)。
ロッキード事件や、三発ジェット旅客機のロッキードL-1011(トライスター)で「ロッキード」という単語を聞いたことがあると思います。そうです、その会社です。
【注意】本銘柄は個人の意見として記載しているのみで、推奨されるものではありません。企業の財務状況やビジネス内容を確認した上で、ご自身の責任で投資判断を下してください。
Lockheed Martin Corporationとは?
前述のロッキード事件やトライスターで、個人的にはボーイングのような航空旅客機メーカーのイメージが強いのですが、防衛産業に属するメーカーです。因みにボーイングも防衛産業に関与しています。
さて、同社のサイトにある「About us」の文章を引用します。
Headquartered in Bethesda, Maryland, Lockheed Martin is a global security and aerospace company that employs approximately 110,000 people worldwide and is principally engaged in the research, design, development, manufacture, integration and sustainment of advanced technology systems, products and services.
https://www.lockheedmartin.com/en-us/who-we-are.html
航空宇宙関連、防衛関連の機器を開発および製造。商品ラインアップを見ると、現在は旅客機製造はしていない様子です。
会社の事業はAeronautics、Missiles and Fire Control、Rotary and Mission Systems、Spaceの四つのセグメントに分かれ、各セグメントの売上げと売上げ構成を確認すると、Aeronauticsが4分の一近い大きさです。この「Aeronautics」は日本語に訳すと「航空学」となりますが、航空機関連と捉えます。
財務状況
2020年10月20日に発表された2020年度第3四半期決算から主要な数値を拾ってみます。
- 売上:165億ドル(前年同期152億ドル)
- 純利益:18億ドル、一株当たり6.25ドル(前年同期16億ドル、5.66ドル)
- 配当:四半期配当を一株当たり2.60ドルへ増額
前年から売上も利益も上がっています。実は過去を遡っても2010年からのデータを見ると、売上が右上がり、利益は一時的な費用増加により減少している年がありながらも、基本的に増えています。
一方で新型コロナウイルスで防衛予算に大きく割けないことで、今後しばらくは売上も下がるのではないかという下馬評もありますが、良く分かりません。
配当金
2020年の配当金は一株当たり10.40ドル、配当利回りは2.99%となります。また配当性向は42.42%と比較的健全な状態と言えるでしょう。
配当金は1996年から概ね増え続けていて、見直しする年はあるかもしれませんが、心配するよりも期待できそうです。
株価
現在の株価は、1月15日の終値が347.27ドル。
絶対価格としては値がさ株と呼べるくらい高いと感じますが、新型コロナウイルスによる暴落を経験してからは2020年一月の水準に戻っていません。
更にPERも14.96で、業界平均37程度であるため、割安と言ってよいでしょう。
個人的に最も重要なのが、ベータです。0.91なので比較的大人しい株価の動きで来ている銘柄なので、気持ちを掻き乱されずに買い増しが出来そうです。
定期買付にLMTを含める
個人的には魅力的な銘柄に感じているものの、株価が高いことが悩みの要因でもあります。
しかし、ARKのETFでも組入があったり、無視はしにくい。
ということで、絶妙なタイミングでこの銘柄を知ってしまい迷っていましたが、やはり購入しました。