下落時、均等配分のETFは加重平均のETFに敵わない?(RSP vs. SPY)

投資
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RSP:S&P500の銘柄に均等に投資をするETF

以前の記事で、SPYDの構成銘柄の割合をHDVおよびQQQと比較し、今回の大幅な下落との関係を見ました。

SPYDには不動産や金融などHDV、QQQとは異なる産業が構成銘柄の上位にあり、大きな影響を受けています。

産業の構成割合に加え、SPYDには他の特徴もあります。一つ目は構成銘柄が80社と限定的であること。二つ目は構成銘柄の配分がほぼ均等であることです。

80社のみで構成されているために分散が小さくなってしまう。これに加え、各銘柄の構成割合がほぼ均等であるために、少ない会社数でも影響を受けやすいのではないか、という考察を目にします。

SPYDは高配当銘柄を集めたETFであるため、成長著しい会社と比較すると株価の飛躍的な上昇は望めません。だから平時には上記の特徴はさほど不利にはならないのですが、危機的状況が起きた場合には顕著な短所になりかねないと思われます。

均等配分のETFはこのような局面で不利になるのか興味が湧きました。

過去記事でRSP(Invesco S&P 500 Equal Weight ETF)というS&P500の銘柄に均等に投資をしているETFのパフォーマンスをS&P500と連動するSPYと比較し、S&P500の中でも相対的に小型となる銘柄がパフォーマンスに影響を与えている可能性が示唆されました。

そこで、現在の下落相場において、RSPも均等割合で投資するという性格からSPYDと同様のパフォーマンスになるのか調べてみます。

この記事でもSectorを産業と呼んでいます。

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RSPの産業構成

まずは、RSPの産業構成を見ます。各銘柄への投資割合は0.3%台ですが、産業は異なります。2020年3月20日時点の割合は以下の通りで、ITの割合が最も高いものの15%で、次いでヘルスケア、工業です。

Invescoの資料からチャート作成

比較対象として、S&P500に連動するSPYの構成割合を見ます。こちらは2020年3月19日時点のデータです。

State Streetの資料からチャート作成

SPYはITが25%を占めています。またコミュニケーションもRSPの5%弱に対して、1割以上含まれています。ITは他産業よりも株価の下落幅が小さいので、RSPとSPYのパフォーマンスに差がありそうです。

RSPとSPYのパフォーマンス

今度はYahoo! Financeからチャートを拝借し、RSPとSPYのパフォーマンスを比較します。参考までにSPYDも同じチャートに入れています。

Yahoo! Finance

青:RSP、緑:SPY、ピンク:SPYD

2020年2月3日~3月20日までの動きを追うと、RSPが-33.92%であるのに対し、SPYは-28.88%と5ポイント近く差をつけ、下落幅はRSPの方が大きくなっています。

RSPとSPYの差異

RSPは各銘柄に均等に投資することで産業構成がSPYと異なるものとなっています。結果として工業や金融といった下落幅の大きい産業の割合が高くなり、パフォーマンスに影響が出ていることが考えられます。

また最初に述べたように、均等割合での投資は、相対的に小型となる株の寄与度が大きくなる傾向にあります。そのような株はより値動きが激しくなることもあるため、ETF全体に影響を与えています。

RSPにしろ、SPYDにしろ、「S&P500」という看板のために、類似の動きをすると短絡的に考えてしまいそうですが、特徴がかなり異なることは頭に置いておきたいです。

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