株式を保有するのであれば、長期保有が前提で考えているので、投資先である会社の事業内容や財務状況は重要です。
そして別の視点もあります。それは「投資している会社を好きか」ではないでしょうか。
好きになるには見た目も捨てられません。例えば、企業でいえばロゴはブランドを構成する要素であり、見た目の一部とも言えます。
株式を保有している間、ずっとその企業のサイトを眺めることはなく、ロゴも未来永劫同じとは限らないので、ロゴを過剰に気にする必要はないものの、折角だから気に入ったロゴの会社の将来に投資したいと考え、今回記事を書いています。
【注意】以下銘柄は個人の意見として記載しているのみで、推奨されるものではありません。企業の財務状況やビジネス内容を確認した上で、ご自身の責任で投資判断を下してください。
犬がかわいい
最近見つけたのはDatadog(DDOG)という会社。
DogというよりもPuppy(仔犬)ですが、とにかくかわいい、一目惚れです。
Datadogは何をする会社?
ロゴのかわいいDatadogの事業は何でしょうか。
日本語サイトもあるので内容を見てみましたが、ITを生業としていないためか、いまいち理解が追い付きません。
「製品」ページにある文言を以下に引用します。
Datadog のインテグレーションを使用して、DevOps スタック全体のメトリクスとイベントをシームレスに集約します。
Datadog製品情報サイト
・SaaS、クラウドプロバイダー
・自動化ツール
・監視、データの収集
・ソース制御、バグの追跡
・データベース、一般的なサーバーコンポーネント
・リストされているすべてのインテグレーションを Datadog がサポート
機械翻訳のような日本語で、ますます意味が分かりません。
それでも理解するべく同社サイトにある「2分でわかるDATADOG」という動画も閲覧した結果、Datadogの事業は、
企業にあるクラウドシステムを一元管理、監視するためのツールを提供
と理解しました。
企業内でシステムは連携しています。システム間でデータをやり取りする中で不具合や遅延がないかのモニタリング、ログチェックなどもDatadogのツールを使えば、複数システムを一つ一つ監視することなく行えます。
2020年第2四半期決算
Datadogは2020年8月6日に第2四半期の決算を発表しています。
- 売上は1億4,000万ドル(前年同期比68%増)
- 営業利益は70万ドル(GAAP)/1,530万ドル(Non-GAAP)
昨年後半から利益が僅かながらプラスになってきていますが、当面はこの状態が続くと予測されています。
営業キャッシュフローは2,470万ドル、フリーキャッシュフローは1,860万ドルで、過去を遡ってみても、お金に困っているというわけではなさそうです。
また、第2四半期にはFedRAMP(米国政府機関におけるクラウドセキュリティ認証制度)を得たり、Undefined Labsという企業の買収を行ったりし、この買収では製品の機能強化が期待されています。
DDOG株価推移
Datadogの株価推移を見てみます。
2020年9月18日時点で株価は85.69ドル、時価総額は259億ドルとなります。
株価は七~八月に90ドルを超え100ドルに近いところまで達していました。決算発表の前までは95ドル前後でしたが、決算発表後は70ドル台まで暴落しています。今更ですが、ここが拾うチャンスだったのではないかと感じます。
かわいい犬の会社は、ゴリゴリのIT企業だった
Datadogをさらっと見てみました。
犬のロゴがかわいいという理由だけで興味を持ったところ、クラウドシステムを監視するゴリゴリのIT企業でした。
音楽配信の時代には「ジャケ買い」という音楽との素敵な出会いを示す言葉も死語となっています。
そんな今、ジャケ買いならぬ「ロゴ買い」で企業を探してみるのも、掘り出し物に出会えるきっかけになるかもしれません。しかし、投資の前には企業研究は忘れずに。