Appleの決算発表で四分割の株式分割も同時にアナウンスされました。その後のApple株は400ドルを超えてから450ドル前後を推移し、8月13日の終値で460.04ドルにまで達しています。
Apple株分割について記事を書いた直ぐ後に、今度はテスラが五分割の株式分割を8月11日に発表しました。
2020年8月21日の株主名簿を基に、Apple株と同じ8月31日に分割が行われます。
8月11日のテスラ株は下げ幅も大きく1,400ドルを割り、終値が1,374.39ドルでした。しかし株式分割の発表後、時間外取引では1,400を上回る価格での取引となっています。
The Little Guy
イーロン・マスクがテスラを十年前に上場させてから、彼は「Little guyが投資家であって欲しい」と考えてきました。テスラの車を買った顧客がテスラ株を保有する投資家になり、将来会社を助けてくれるという考えで、大金を叩いて投資する人を想定していなかったようです。
今回の株式分割でイーロン・マスクは従業員の株式保有のしやすさにも言及していますが、株式取引中であったこともあり、株価が動いて物議を醸しだした氏の五月のツイートは文末に「imo(in my opinion)」とある様、純粋なものだったのではないかとも思えます。
株価は上昇
分割発表の後の二日間、株価は上昇しています。13日は一旦下落は見られたものの、1,600ドルを超えて1,604.01ドルで取引が終了しています。
株価だけを見ると、Appleと同様に好意的に受け取られる模様です。
賛否両論
株価は上がっていて好意的に見える一方で、株式分割に対して好意的に見ていない意見も見受けられます。それを一言でまとめると、
株式分割しても価値が増えるわけではない
株式分割をピザに例えると、ピザを六等分しようが、12等分しようが、一枚のピザが大きくなるわけでも、トッピングが増える訳でもないという事です。
株式分割をするよりも以前に、自動車メーカーとして価値を上げるため、他にすることがあるんじゃないか、というもっともな意見もあります。
そのような意見に対応するかのように、テスラウォッチの噂があり、自動車を中心としてテスラのエコシステムを構築するのではないかという推測があります。
テスラ株がダウ平均に採用か?
さらに、テスラ株の株式分割がダウ平均組み入れの可能性を示唆しているという話もあります。
ダウ平均は株価を基に指数が算出されており、ダウ平均に組み入れられているApple株が分割することで、指数へ与える影響が緩和されると期待されています。テスラ株が1,000ドル単位の株価で組み入れられると指数への影響は大きいですが、これが分割されるとApple株と同様に懸念が無くなります。
S&P500採用だけではなく、ダウ平均採用の話も出てきたテスラ株。買いだったのかも、と思い始めてきました。