アカツキの株を4,850円で購入したのが、2020年2月12日でした。お小遣い稼ぎをしようと思っているうちに下り坂になり、そのまま保有し続けています。
株式購入後、たまたま広告を目にした、創業者である塩田氏による著書「ハートドリブン 目に見えないものを大切にする力」を手に取り、アカツキという会社がどのように運営されているのかを知ります。
三月中旬から続く新型コロナウイルスの騒ぎで、保有している日本株式もすっかり買い散らかし状態で、アカツキの株価を追いかけることを失念していました。
そのため、アカツキが3月27日にリリースした「経営方針と代表取締役の異動を含む新経営体制について」というニュースを最近になって知りましたので、ニュースリリースから今後のアカツキを想像してみます。
香田氏がCEO/代表取締役社長へ
塩田元規氏がCEO/代表取締役社長から非常勤の取締役のポジションに異動し、共同創業者の香田哲郎氏がCEO/代表取締役社長に就きます。六月に行われる株主総会と取締役会で正式決定されます。
「ハートドリブン」を読み返すと、DeNAを退職した塩田氏は、当時コンサルティング会社に勤めていた香田氏を久しぶりに飲みに誘います。そこで非常に疲れ切った香田氏を見て心配しながらも「誘うなら今がチャンス」と一緒に起業することになります。
そして、香田氏のマンションのリビングルームでゲーム制作を始めます。
精神的に追い詰められ酷い言葉を放った塩田氏を香田氏が諭す場面がある一方、香田氏がアカツキライブエンターテイメントのCEOを務めていた際、プレッシャーに潰されそうになる香田氏を受容するという二人三脚で会社を運営していきます。
アカツキ創業十年を迎えるに際し、経営戦略を新たに整え、香田氏にCEO/代表取締役社長を委ねます。
経営方針から今後を推測
プレスリリースにある経営方針を以下に抜粋します。
- 基盤事業として強化する領域
- 他社IP及び自社IPモバイルゲームの開発運営の強化
- モバイルゲームのグローバル展開の強化
- 価値創造のための挑戦領域
- IP創出への挑戦
- 新しいゲーム体験創出への挑戦
- 経営基盤の強化
- 技術力・開発体制の強化
- コーポレート機能の強化
自社と他社の知的財産を活用して、新たなゲーム開発に注力。また恒常的に収入を得るために知財ビジネスにも軸足を置く方向が窺えます。
ゲームがモバイルゲームに限定されるのか、ARやVRまでをカバーするのか、方針だけでは確認しようがありませんが、アカツキライブエンターテイメントが有するリアルの資産があるため、オンラインとオフラインの境界をなくすことは視野に入れていると思います。
一方で、パーティークリエイション、飲食、ケータリングといった事業は手放す可能性がありそうです。
アカツキの株価推移
過去三か月のアカツキの株価推移です。参考までに2020年5月1日の終値は4,040円でした。
CEO/代表取締役交代のリリースでは大きな変動は見られません。
四月に入って乱高下もなく、4,000円に戻る線を描いていますが、保有株は依然として含み損を抱えたままです。
ただ、新しいCEO/代表取締役社長と経営体制の中、同社がどのように運営されるのかが楽しみです。