はじめての投資 2. 証券会社を選ぶ

はじめての投資

「投資をしよう!」と思ったあなたに、細かい説明を極力省略して簡潔に説明をする「はじめての投資」です。


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迷ったら、とりあえずこの三社

前回の記事で、証券会社で開設する口座がどのようなものか、証券口座には一般口座と特定口座があり、納税のための手間を考えると特定口座で源泉徴収にする、といったことを学びました。

さて、証券会社の口座開設をするにはどの証券会社が良いのでしょうか。インターネットで検索をかけると決まって出てくるのが「SBI証券」と「楽天証券」です。これら二社にもう一つ選択肢を加えると「マネックス証券」が挙げられます。

なぜこの三社かというと、インターネットでほぼ簡潔できる、取引手数料が安い、一部取引手数料が無料、口座数が多いから情報も多い、などなど。加えて、ポイ活をしている人には還元があるという事も理由に含まれます。

私は楽天証券で取引をしていて、気に入っている点は、昔ながらの証券会社と異なり、セールス電話がかかってこないことは好印象です。

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三社からどう選ぶ?

でも、この三社からどう選べばよいのでしょうか。比較検討の要素は幅広く項目も多く、各人で要件が異なるため一概には表しにくいです。

全く異なる視点で、例えば、あなたに投資の話ができる知人や友人がいれば同じ口座を開設してみるという考えがあってもよいと思います。相談するときに同じ画面・インターフェイスを使っていると質問をしたり説明を受けたりしやすい、という理由です。

取引に応じて貯まるポイントサービスを軸に決めてもよいと思います。各社ポイントにも力を入れています。

  • SBI証券:Tポイント、Vポイント、Ponta、dポイント、JALマイル
  • 楽天証券:楽天ポイント
  • マネックス証券:マネックスポイント(他社ポイントへ移行も可能)

さらに、現在口座を持っている銀行との兼ね合いで決めてもよいかもしれません。住信SBIネット銀行であれば、SBI証券との連携は便利です。

楽天証券では、マネーブリッジと言って楽天銀行の口座と証券口座を連携させると銀行預金の利率が通常より好条件となります。

復習

証券会社が決められない場合は、とりあえず、以下の三社を候補にするのが無難です。

SBI証券

複数種類のポイントに対応。ポイントで投資信託積立も可能である上に、つみたてNISAにも対応。

三井住友カードを保有している人は、投資信託積立で三井住友カードのクレジットカードから積立設定を行うと、最大5.0%のVポイントが還元(カードの種類ごとに還元割合は異なる)。

さらに、SBI証券ではS&P500を対象としたSBI・V・S&P500インデックス・ファンドやSBI・V・全米株式インデックス・ファンドといった破格の信託報酬の投資信託が購入可能です。

楽天証券

楽天証券では、楽天証券ポイントか、楽天ポイントを貯めて使うことが出来ます。どちらかを選択する必要がありますが、普段楽天での買い物でポイントを貯めている場合には、楽天ポイントが利用可能というのは魅力的に映ると思います。(注意:ポイントを利用する場合、楽天ポイントコースを選択してください。)

また、楽天ポイントは投資信託、日本株式・米国株式取引、バイナリーオプションで利用可能です。

楽天カードによるクレジット決済による投資信託積立のポイント還元率が、2023年4月に再び見直されました(変更は2023年6月から)。楽天カードからチャージされた楽天キャッシュによる積立がSBI証券やマネックス証券と比較をすると見劣りする状況でした。

見劣りする部分は信託報酬の内、楽天証券の受取り分が年率0.4%(税込)未満の銘柄に対するポイントで、これまでは0.2%のポイントでした。これが、2023年6月の買付分から以下の様に変更となります。

  • 楽天プレミアムカードのクレジット決済:1.0%
  • 楽天ゴールドカードでのクレジット決済:0.75%
  • 楽天カードでのクレジット決済:0.5%

ポイントを目的とした投資信託の銘柄選択は本末転倒と思っていますが、サービス利用の目安になると思います。

マネックス証券

独自ポイントであるマネックスポイントを導入しています。

マネックスポイントは投資信託を保有しているだけでも貯まり、手数料への充当や暗号資産へ購入に使えるだけではなく、Tポイント、dポイント、アマゾンギフト券、電子マネー(nanacoやwaon)への交換ができます。更に、JALやANAのマイルへ交換可能です。

マネックス証券の口座を開くと、マネックスカードを作ることが出来ます。そのマネックスカードで投資信託の積立を行えば1.1%が還元されます。


ポイントや周囲の人の口座保有、自身の取引銀行との関係など、証券会社を選ぶ理由は複数に及びます。

各社サービスを吟味することはもちろん、上記三社以外でも自分のニーズに合って納得できればよいと思います。しかし「はじめての投資」なので限定的な選択肢から選ぶほうが迷いが少なくて済むのではないでしょうか。