米国株を嗜んでいる人にとって、S&P500のパフォーマンスは気になると思います。しかしながらそれよりも、NASDAQ総合指数の方が動きは激しいものの、値上げの期待も見込まれるため注目をしているでしょう。
実際に、NASDAQ100を対象にしたQQQや投資信託商品を買って投資をする人もいると思います。
世の中には数多のETFがあり、QQQには及ばずながらも、一定のパフォーマンスが期待できそうなVUGというETFがあります。
まずは、VUGの過去五年のパフォーマンスを見ます。VUGはQQQに近い線を描いていて、2025年の下落からの回復ではVOOを上回るパフォーマンスとなっています。

さて、このVUGとはどのようなETFなのでしょうか。正式名称は「Vanguard Growth ETF」で、日本語名称は「バンガード・米国グロースETF」と呼び、名前から成長が期待できそうなETFです。
【注意】本銘柄は個人の意見として記載しているのみで、推奨されるものではありません。ETFの商品内容を確認した上で、ご自身の責任で投資判断を下してください。
ETF基本情報
まずは、VUGの基本情報を確認します。
| VUG | |
|---|---|
| 設定日 | 2004年1月26日 |
| 経費率 | 0.03% |
| 純資産 | 3,499億ドル |
| 分配利回り | 0.42% |
| 銘柄数 | 151 |
| インデックス | CRSP US Large Cap Growth Index |
2004年から長期間運用されているだけあって、純資産も大きいです。また経費率も低廉です。
一方で分配利回りは0.42%と、配当ETFと比較をすると見劣りするかもしれませんが、QQQも0.45%であることから、VUGとQQQはパフォーマンスも相まって似たような性格のETFに見えてきます。
株価推移
VUGの株価推移です。
2026年では400台~500ドル近くとなり、値がさ株です。
VUGがベンチマークとする指数
VUGがベンチマークをする指数は、「CRSP US Large Cap Growth Index」と言うものです。バンガード社はCRSP社(Center for Research in Security Prices)のインデックスを採用していて、VUGもその一つとなっています。
CRSP US Large Cap Growth Index
指数の作り方
CRSPのインデックスは、階層的に作られています。まずは、米国市場を反映する CRSP US Total Market Indexを作成し、時価総額等を基にして規模(Mega、Mid、Largeなど)でグループ分けを行い、グロース株に相当するか、バリュー株に相当するかと言う仕訳の結果、各指数が出来上がります。
余談ですが、上述のCRSP US Total Market Indexは、VTIで採用されている指数となります。
Growth Indexの対象銘柄になるかは、グロース株に仕分けられる必要がありますが、複数の要素をモデル化して算出しているとのことです。その要素は以下の六つです。
- Future Long-term Growth in Earnings Per Share (FLGE)
- Future Short-term Growth in Earnings Per Share (FSGE)
- Three-year Historical Growth in Earnings Per Share (HGE)
- Three-year Historical Growth in Sales Per Share (HGS)
- Current Investment-to-Assets Ratio (INV)
- Return on Assets (ROA)
組入銘柄
こういった指数に連動するVUGの構成銘柄は151銘柄です。
上位十銘柄をQQQの銘柄を比較しながら記載します。
VUGの上位銘柄で全体の59%を占めているのに対し、QQQは47.5%と控えめになっています。VUGは上位銘柄に比較的偏りがあると言えそうです。
| VUG 銘柄 | 割合 | QQQ 銘柄 | 割合 |
|---|---|---|---|
| NVIDIA Corp. | 12.73% | NVIDIA Corp. | 8.62% |
| Apple Inc. | 11.88% | Apple Inc. | 7.04% |
| Microsoft Corp. | 10.63% | Microsoft Corp. | 6.44% |
| Alphabet Inc. Class A | 5.39% | Amazon.com Inc. | 4.81% |
| Amazon.com Inc. | 4.58% | Tesla Inc. | 3.82% |
| Alphabet Inc. Class C | 4.27% | Alphabet Inc. Class A | 3.69% |
| Facebook Inc. Class A | 4.26% | Meta Platforms Inc. | 3.65% |
| Broadcom Inc. | 4.04% | Alphabet Inc. Class C | 3.43% |
| Tesla Inc. | 3.77% | Walmart Inc. | 3.05% |
| Eli Lilly & Co. | 2.72% | Broadcom Inc | 2.95% |
なお、組入銘柄全体でVUGとQQQの重複を確認すると57銘柄あり、VUGの三分の二の構成割合分がQQQと重なっています。
セクター構成
VUGのセクター構成をQQQと比較します。VUGが2025年12月31日時点で、QQQは2026年1月22日時点です。
どちらもテクノロジーが最も大きく、次が一般消費財。VUGでは資本財が続いているのに対し、QQQはテレコミュニケーションとなっています。
分配金履歴
下記は2019年~2025年の分配金推移を表しています。
2021年頃まではVUG、QQQ共に分配金額は近かったのですが、2022年以降はQQQの分配金の方が大きくなってきています。

VUGを選ぶ理由
VUGをQQQと比較しながら見てきました。
かつては、株価水準、分配金ともに似た水準にありましたが、現時点ではQQQの方が高パフォーマンスで分配金も多く出ています。さて、VUGを選ぶ理由はあるのか。
2021年頃は、組入銘柄やセクター構成の違いが検討要素となっていましたが、現在は経費率くらいしか上げられないと言えそうです。QQQの0.18%は高いとも言い難いのですのが、VUGの0.03%は相対的にかなり低いです。
VUGはQQQに近いETFと説明できそうですが、QQQの値上がりを取るか、VUGの経費率の低さをどう判断するか、ということしか言えない状況です。
