キャシー・ウッドがFastly (FSLY) を大量売却?

投資

以前から気になっていたFastly (FSLY) が、またも下落しています。

しかしながら今回の下落は、ただならぬ気配。

しかも、毎日取得しているARK Investのデータを見ていると、5月7日付のデータでFastly株を大量に売却。

どうしてしまったのでしょうか。

【注意】本銘柄については個人の感想を記載しているのみで、推奨されるものではありません。企業の財務状況やビジネス内容を確認した上で、ご自身の責任で投資判断を下してください。

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Fastly (FSLY)

会社名は、ファストリ―と発音すれば良いのでしょうか。日本語サイトでもFastlyと表記しているため、カタカナ表記は不明です。が、日本で情報を集めると「ファストリ―」ですね。

何をしている会社なのか。目に見える商品を作っているわけではないため、理解するのが難しいです。

同社サイトのトップぺージにある、二行がヒントと言えるでしょう。

Build, secure, and deliver more powerful websites and applications with Fastly’s edge cloud platform.

https://www.fastly.com/

FastlyのEdge Cloud Platformという商品が主力で、この商品でクライアント企業のWebサイトやアプリケーションが各企業の顧客によってスムースに利用される、というものです。

日本語サイトでは Edge Cloud Platformよりも、CDN (Content Delivery Network) を推し出していて、こちらの方が分かりやすいかもしれません。

画像引用:Fastlyトップページ
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Fastlyの業績

米国太平洋時間2021年5月5日午後2時に、2021年第1四半期の決算発表がありました。この時間は米国東部時間では午後5時になるので、株式市場は既に閉まっています。

概要は以下の通り。

  • 売上:8,500万ドル(前年同期6,300万ドル)
  • 売上総利益
    • GAAP:55.8%(前年同期56.7%)
    • Non-GAAP:60.1%(前年同期57.6%)
  • 株主に帰属する一株当たりの純損益(Non-GAAP):-0.12ドル(前年同期-0.06ドル)

落胆する結果だと報じられているのですが、一株当たりの純損益の予測が-0.11ドルに対して、1セント下回っただけ。売上は予測の8,430万ドルに対して上回っているのに、何故なのか疑問に感じます。

恐らく、第2四半期の見込みで、売上が8,700~8,400万ドル、一株当たりの純損益が-0.16~-0.19という点で、予測を下回る弱気なことが落胆の要因のようです。

CFOの退任

決算発表と同時に、Chief Financial Officer (CFO) 退任のリリースも発表されました。

Adriel Lares氏は五年間 FastlyのCFOを務めていましたが、退任することになります。ただ、直ぐに辞めるわけではなく、後任が決まるまでは業務を行うとのことです。

このタイミングで、よりによって辞めるのがCFOというのは確かに驚きがあるだけではなく、会社に何が起きているのかが気になってしまいます。

Fastlyの株価

Fastly株の値動きは非常に激しいです。

新型コロナウイルスによる株価一斉下落の後、五月からFastlyの株価は一気に上昇。2020年10月には120ドルを超えることもありました。

しかし、翌月には60ドル台まで暴落。

その後、再度持ち返して 2021年2月には100ドルを超えたものの、またもや下落しています。

Yahoo! Finance(FSLY、過去一年の株価推移)

第1四半期の決算発表があった5月6日には一日で27%も下落。2021年5月6日の終値は42.31ドルとなっています。

ARK Investも売却

Fastlyは、ARKのETFである ARK Next Generation Internet ETF (ARKW) に組み込まれています。

以前は130~150万程度の株数で推移していました。ところが、最新のデータを見ると、10分の一にまで減っているではないですか。

5月6日の一日だけで150万近くの株を売却。普段は数十万株程度の出来高のところ、5月6日の出来高が320万株と突出しているので、株価に大きな影響があったことも理解できます。

ARK Investのデータを基に、筆者作成

今後のFastly株

正直言って全く分かりません。

外部で探しているという後任のCFOが、すごい人であれば好意的に受け入れられるでしょう。

また三ヶ月先となりますが、第2四半期決算が見込みを上回る、というのも株価に影響を与えると思います。

もしくは、ARKのETFに再度組み込まれるというのも、高評価となりそうです。

一方で、現金は潤沢であるものの、貸借対照表では負債が9億3000万ドルで負債比率が89%と非常に高いのが気になります。

複合的な要素が多い中、2020年5月以降の株価を見ると現在は安値を拾うチャンスに見えますが、値動きが激しいため注意が必要な銘柄と言えるでしょう。

投資米国株
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