先日ある銘柄を見つけ、買ってしまいました。
現在の株価は3ドルを下回りPenny Stockというのにふさわしい銘柄です。
【注意】本銘柄は個人の経験を基にして記載しているのみで、推奨されるものではありません。企業の財務状況やビジネス内容を確認した上で、ご自身の責任で投資判断を下してください。
ゆっくり解説動画
本記事の内容を4分弱の動画にしています。文字よりも動画で情報を得たい場合、こちらをご覧ください。なお、情報の内容や鮮度に鑑み、本動画はブログからのみ閲覧可能といたしました。
Titan Medical(TMDI)
何を生業にしているのか?
「タイタン・メディカル」とは、強そうな社名です。
タイタンと聞いてマツダのトラックを思い浮かべる人は働くクルマ好きですね。土星の衛星のタイタンを思い出せば、天文ファン。他にタイタンで連想しそうなものを調べると、FF14のタイタン討滅戦やタイタンフォールというものが出てきました。強そうですが、私にはさっぱり、何のことやら。
閑話休題。Titan Medicalの名前には「メディカル」という単語があり、医療系の何かなのではないかと想像しますが、その通り。ちなみに、同社はカナダの会社ですが、米国で株式が取引されています。
同社サイトの紹介文には、
Titan Medical is focused on developing robotic assisted technologies for application in single access surgery.
https://titanmedicalinc.com/about/
と記載があります。Single access surgeryというのがよく分からず検索したら、グロい手術画像が現れました。血が苦手なため、これ以上調べるのはやめます。
同社サイトにある他の情報を見ると、事業は腹腔鏡手術をロボット技術で解決するための製品を開発しているという事が分かります。
開腹手術と比較して腹腔鏡手術は機器を体内に挿入することで傷も小さく済み、患者の回復も早く、短期間での退院も可能となり、費用も掛からない。病院の視点でも手術室が効率的になるというメリットがあるようです。
SF映画に出てくるような、カプセルに入ってロボットが手術をして治療直後には立って歩ける、というものではないですが、漫画ブラックジャックで見られるようなメスを握って開腹していくという風景と比較すると未来感があります。
2020年第3四半期決算
2020年11月16日にTitan Medicalの第3四半期の決算が発表されています。概要は以下の通りです。
- 売上:2020年第3四半期は無し。2020年6月にライセンス費として1,000万ドル
- 包括損益:-1,640,633ドル(前年同期:-1,564,196ドル)
売上が殆どなく、費用が発生し、資金は株式などで調達しているという典型的なベンチャー企業です。
開発費は、第3四半期で2,265,975ドルです。前年同期の16,570,480ドルから随分少なくなっている理由は資本が足りなかったためと説明されています。
ただ、現在においては現金及び現金同等物は24,675,913ドルと充分なものとなり、向こう三年くらいは事業を進めることができると言われています。
そのことを裏付けるかのように2020年11月16日には米国子会社のTitan Medical USA Inc.の事務所や研究所を拡張しています。
TMDIに参入
Titan Medicalを知ったのはつい先日。
TransEnterix (TRXC)やSenseonics Holdings(SENS)といった医療機器や診断サービスの会社と一緒に知ったものの、米国取引をしている楽天証券で取り扱っている銘柄がTitan Medicalだけであったため、同社のみ参入となります。
Titan Medicalの株価は過去は50セント程度で推移していて、2020年6月に1.50ドルまで急上昇したものの、1ドルを下回る水準にありました。
しかし、2020年12月から暴騰。3ドルを超えることもありましたが、2021年1月22日の終値は2.63ドルとなっています。
株式の公募も行っていましたが、現在の乱高下が何によるものなのかは分かりません。そのような値動きの中、1月21日に買い付け、平均取得価額は2.3113ドルでした。
海外の個人投資家が発信している情報を探っていると「同社の株はリスクが大きいので全財産を投入しないように」という発言が目立ち、他のPenny Stockとは様相が若干異なる印象です。
一方で、ARK InvestがETFのポートフォリオに組み入れれば、瞬間風速的に個人投資家がなだれ込むことは容易に想像できます。そういった値上がりを狙うと、もはや投資というよりもギャンブルになってしまいます。
Titan Medicalが目指す、身体に負担の少ない手術が多くの人にできるような未来に投資したいですが、放置という訳にはいかない気がしています。必要に応じて撤退できるよう準備は怠りなく。