【雑談】テスラという会社は社会を変えるかもと思った話

テスラ(イーロン・マスク)

S&P500関連でテスラ株(TSLA)について記事を書きました。

有名な会社でありながらも、しっかりとテスラという会社、そしてイーロン・マスク氏がどのような人なのかを見つめたことがありませんでした。

株の話題から気になったこの会社を詳しく調べ始めると、イーロン・マスク氏が考えていることが面白いことに改めて気づかされました。

面白いと思ったことを雑談のネタに使えれば、と記します。

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レベル5自動運転への野望

2020年7月9日、上海で開催の世界人工知能大会(WAIC)にて、イーロン・マスク氏はビデオメッセージで、テスラはレベル5自動運転の基本的な仕組みを2020年中に完成させる旨を宣言しました。

自動運転で話題にされる「レベル」とは何でしょうか。国交省の資料を下記に掲載します。

日産が市販化しているプロパイロット2.0がレベル2です。国内メーカーでは例えば、2020年度にトヨタがレベル3を高速道路で実現、日産がプロパイロット3.0でレベル3に移行させる計画です。

日本メーカーの状況に鑑みると、イーロン・マスク氏が宣言しているレベル5は突拍子もないことのようです。

が、スペースXでロケットのファルコン9のブースターを着陸させた彼なら達成してしまいそうな気がするから不思議です。

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イーロン・マスクとは

イーロン・マスクは、マーベルの映画である「アイアンマン」のトニー・スタークのモデルと言われています。

南アフリカで生まれた彼はカナダへの移住、米国のペンシルバニア大学の進学をしました。その後スタンフォード大学院に進学するも直ぐに退学し、Zip2というオンライン出版ソフトの会社を立ち上げるも売却、そしてPayPalの前身であるX.comを創業し、ペイパルマフィアと呼ばれる起業家たちの一人となります。

彼は、テスラ、スペースX、ソーラー・シティ、ニューラリンクなどいくつもの会社の起業をしたり、重要なポジションに就いています。

スピーチやインタビューを聞いていると、とにかく「ハードワーカー」の一言で、成功する人は、とにかく上手くいくまで働くというのを地で行く人です。

宇宙も地下も

スペースXは先日のクルードラゴンの成功の前から有名で、ロケットを打ち上げようと持ったらあまりにも高額だったので自身で作ろうと起業した会社です。

しかし、マスク氏は宇宙だけではなく地下もビジネスチャンスを探っているとは知りませんでした。


The Boring Companyという会社があります。

「退屈な」会社ではなく、ボーリング、穴掘りの会社です。

穴を掘って何をするのかというと、まずはこの動画を見てください。

地下にトンネルを掘って専用道を施設し、車で高速移動させようというものです。

夢物語ではなく、実物が存在します。試験運用のトンネルは、カリフォルニア州ホーソーンにあるスペースX社の駐車場を起点とする1.14マイルと2km弱のもので、2018年12月に完成。

直近のプロジェクトではラスベガスのLas Vegas Convention Center LoopやVegas Loopがあり、完成するとコンベンションセンター内の移動が数分で済んだり、空港からカジノ街のストリップの地下を高速で移動できます。

単なる地下の高速道路ではない

The Boring Companyが作る地下高速道路の将来計画では車が時速200kmで移動します。

この高速道路では合流による減速やその他の理由による速度の乱れで発生する渋滞もありません。地上のハイウエイの渋滞を尻目に移動は快適なものになるでしょう。

快適な移動を実現するのが自動運転で、この道路を走っている時は運転の代わりに仕事をすることができてしまいます。

40分ほどの動画ですが、2017年のTEDでも構想が語られているのでぜひご覧ください。

この高速道路を走れる車は、対応したソフトウエアを搭載した車のみとなります。現在、テスラの特定モデルのみが走行可能です。

例えば、ロスアンゼルスでは毎朝ハイウエイの渋滞が深刻で、片道一時間程度の渋滞付き通勤が嫌になっているアメリカ人は多くいます。

そのような街にこのシステムがあれば、一時間かかるところを何分という時間で移動可能、しかも運転不要です。そこに道路使用料を払う人も当然いるし、互換のある車が必要であれば買い替えに走るのも想像に難くありません。

クルマを売るだけではなく、道路も作って自分のところで作った車を走らせよう、という発想が出てくるイーロン・マスク氏の頭の中を覗きたくなります。

良くも悪くも話題の会社達

2019年11月に発表されたサイバートラックの発表でも「防弾ガラスが割れた」などと揶揄されていますが、防弾ガラスは割れない訳ではないので、特に問題もないにも関わらず、あら捜しする人は多いのでしょう。

私はあまり興味がなかったので、このようなニュースも横目で眺めていただけですが、実は相当に面白い会社なのではないかと今更になって気づいた次第です。

S&P500銘柄に採用されようがされまいが、何を考えているか、未来をどう見ているのかを参考にするのに楽しい対象です。