コロナ騒ぎの頃は、EV関連銘柄の情報に踊らされていた感があります。Cerence (CRNC) 株を保有していたり、NVIDIA (NVDA) 株の売買経験など多少は嗜んでいるものの、AI関連株については以前と異なり、冷ややかに見ています。
AIに「AI関連株と呼ばれる米国株は何か」を問うたところ、ServiceNow (NOW) の名前が挙がりました。過去に本銘柄の売買をしたことはありますが、現在、値はかなり上がっています。しかし「この銘柄くらいは持っていても良いかな」と考え少し前に買いました。
ServiceNowは、企業のITサポートに導入されているケースもあり、その名前を聞いたことがある人もいると思います。そこで同社について見てみます。
【注意】本銘柄は個人の意見として記載しているのみで、推奨されるものではありません。企業の財務状況やビジネス内容を確認した上で、ご自身の責任で投資判断を下してください。
ServiceNowとは?
会社概要
ServiceNowがどんな会社かを、これまで見聞き、体験したことを基にひと言でまとめると、SaaSでワークフローのサービスやプラットフォームを提供する会社、となるでしょうか。
他にも情報があるか、AIに頼って情報をまとめてもらいました。まとめた情報ですらも多いので、概略を以下に記載します。
- クラウドベース、つまりSaaS形式てサービスを提供
- ITサポートプラットフォーム
- ITサポートの他にも、人事領域、カスタマーサービスのプロセスにも対応
他にもセキュリティの脆弱性管理やビジネスプロセスとITの統合も行うとのことです。
製品
「『SaaS』や『プラットフォーム』と言われても」という声はあると思います。同社のウェブサイトで具体的な製品を探すと、以下の様な名前があります。
- IT Service Management
- IT Operations Management
- HR Service Delivery
- Retail Service Management
説明の概略を読めば、ユーザー、社員、顧客への体験を良くし、業務の効率化を図る製品群であることが分かります。
Now PlatformとAI
各製品は、Now Platformを通じて、ワークフローの自動化、既存システムや他サービスとの統合をローコード環境で開発できるようにしています。更に、このプラットフォームとAIとの統合を図り、業務への人間の関与を抑えたり、予測や問題の早期発見ができたりするようにしています。
ユーザーが直接目にする部分は少ないこともあり、少々分かりにくいですが、企業の業務効率化を図るためのシステムを提供し、そこにAIの力を借りていると言ったものです。
決算
2024年度決算
2025年1月29日に発表された2024年度決算から主要な数値を拾ってみます。
- 売上:109億8,400万ドル(前年比 22%増)
- 純利益:14億2,500万ドル
- EPS:6.84ドル
決算発表時には、30億ドルの自社株買いが取締役会で承認されたことも伝えられています。数字は決して悪いものではないのですが、決算発表後の株価は約10%下がりました。
これには、いくつかの要因があると考えられています。売上にはサブスクリプション売上というのがあり、2024年度は、2023年度と比較して23%増でした。一方、2025年度は18.5-19%の増加を見込んでいます。これは昨今のドル高が影響をしています。海外からの売上もある中、この為替の傾向が続くとなると、同社にとっては痛手になるという向きがあります。
配当金
この手の会社で配当金の支払いがあるのは稀ですが、ServiceNowも例に漏れず、配当金はありません。
株価
2024年の後半から1,000ドルを超となることもあります。
2022年中ごろから2023年前半くらいまで500ドルを切ることがあったものの、基本的には値がさ株と呼べる水準です。
値動きが激しく感じるのですが、過去五年のBetaは0.99と1を割っています。値動きが激しく感じるのは株価が高いからでしょう。
平均取得価額は953ドル
売買経験があるとは言え、値がさ株を買うには度胸と思い切りが必要です。
しかし、他のテクノロジー関連株と比較すると、大きく下落する場面も少なく、安定的に値上がり益を狙えるのではないかと考え保有しています。
平均取得価額は953.6570ドル。
しばらく保有して様子を見てみたいと思います。