
「投資をしよう!」と思ったあなたに、細かい説明を極力省略して簡潔に説明をする「はじめての投資」です。
つみたてNISA口座を開設して投資信託の積立を開始したら、それでもう、将来への備えは万全でしょうか。
自分に必要な額が用意できるのか、最低限度だけではなくもっと蓄えたい、といった心配や野望があると思います。そこで、まずはつみたてNISA口座だけで充分かを検討します。
さらっと概要を知りたい(ゆっくり解説動画)
本記事を読む前に、さらっと概要を知りたい場合は、ゆっくり解説動画をご覧ください。
記事は将来必要な金額を試算する考え方を含めているので、動画の後に記事も読んでいただけると、より理解が深まると思います。
将来に必要な金額を算出する
2019年に「老後資金が2,000万円不足する」といったことが話題になりました。メディアでの伝え方、煽り方が刺激的で記憶に残っている方も多いと思います。
ただ「公的年金だけでは老後は足りない」というのはかなり前から言われており、2000年代初めには、「日本版401K」という名称で確定拠出年金が紹介され将来への備えを促しています。
不足分を補うためにはどれくらい必要なのかを考えます。
総務省統計局の家計調査
考える材料が必要なため、総務省統計局が定期的に出している家計調査を参考にしてします。
総務省統計局が作成した統計表エクセルファイルは国民に見せる気がないのではないかと邪推するくらい、初見の人にはわかりにくいです。
実際の収入データには様々な収入ソースが含まれていますが、ここではシンプルにするために公的年金や保険を経常的な収入として抜粋しています。
グラフ数値の単位は円です。

また、二人世帯をケースに語られることが多いですが、生涯独身率の高さに鑑みると単身世帯のデータももっと知られてよいはずなので、一緒に掲載しています。
ただし、単身世帯は年齢区分がデータには無く、無職世帯をひとくくりにしています。
ここからわかることは以下の通りです。
- 二人世帯(一月当たり)
- 収入:約22万円
- 支出:約27万円
- 赤字:4~5万円 ※上記チャートの赤い箇所
- 単身世帯(一月当たり)
- 収入:約12万円
- 支出:約15万円
- 赤字:3万円 ※上記チャートの赤い箇所
赤字となる不足分を30年間補填し続けると、確かに最大2,000万円近い数字になります。一方単身者の不足額は1,100万円となります。
ねんきんネットを確認
上記の調査結果では、給付予定金額がいくらになるのかは当てにならない、自分の場合はどうなのかを調べたい。
そのような場合は、日本年金機構のねんきんネットで自分の年金を試算することができます。

ねんきんネットにログインし「将来の年金額を試算する」のメニューから試算が可能です。「詳細な条件で試算」が面倒くさいと感じられる方は「かんたん試算」でも目安を知ることは出来ます。
必要となる目安
年齢、住居形態やライフプランは千差万別だと思います。それでも上述のデータやねんきんネットの試算は目安にはなるでしょう。
そこに加味したいもう一つの要素はインフレです。日本はデフレと言われていますが、値段が上がる、ないしは値段は据え置きでもサイズや量が小さくなり、購入頻度が上がるものがあることは忘れないようにしておきたいです。
一旦、この記事では総務省統計局のデータの2,000万円に500万円を上乗せし、2,500万円で試算します。
NISAのつみたて投資枠で積み立てている投資信託のリターンを試算
今度は現在準備しようとしている資金予測です。第6回で予測リターンのシミュレーションをしました。
例えば全世界株式に投資をした場合、つまり「楽天 全世界株式インデックス・ファンド」「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」「たわらノーロード 全世界株式」といったMSCI All Country World Indexに連動する投資信託を購入した場合、期待リターンは年率7~8%となります。
NISAの非課税上限である1,800万円になる様に積立を続けた場合をパターン分けしてみます。
| 毎月の積立額 | 年数 | 最終積立額(平均年率7.5%) |
|---|---|---|
| 100,000円 | 15年 | 33,111,228円 |
| 75,000円 | 20年 | 41,529,804円 |
| 60,000円 | 25年 | 52,635,652円 |
早く始める程、積立は楽
旧制度のつみたてNISAは月額上限が33,333円だったので、枠は使い切っても必要額に届かず、ほかの方法で補填を考える必要がありました。
しかし、新NISAのであれば、つみたて投資枠は年間120万円が上限となり、非課税の上限総額は1,800万円となります。上限を使い切って最短で積み立てても、2,500万円を大きく上回る結果を導くことができます。
また、積立は複利の力を時間で補強していくので、毎月の積立額が小さくても、時間を沢山使えば最終の積立額は更に大きくなります。
そのため、「はじめたい!」と思った時に着手すれば、時間を味方にすることが出来るため、積立は楽になります。
これを機会に投資に興味を持てましたか?
「投資をしよう!」と思ったあなたは、今、証券口座を開設して、NISA口座で投資信託を積み立てるところまで出来るようになっています。
投資信託を購入するときにも「YouTubeやブログで勧められているので、○○ファンドだ」と盲目的に決める前に、その背景となる考え方も持てるはずです。自分で考えた結果として勧められている投資信託を購入することは構いません。
投資信託を自分で決めてみる、その時の考え方をきっかけに投資の世界に興味を持ってもらえましたでしょうか。
投資信託だけではなく、株式に挑戦したい。日本の株式だけではなく、米国株式にも挑戦したい。
次のスタートが待っています。


