つみたてNISAを活用して eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を2019年11月に積み立て始めてから、三年が経過しました。
2020年3月の暴落から順調に上昇していた株式市場も2022年には乱高下しています。
心のスイッチを切り、無心で定期買付をしてきた投資信託はどのような状態になっているのでしょうか。
S&P500の推移
まず、投資信託が投資対象としているS&P500の動きを見ます。
つみたてNISAを開始した直後は順調に上がっていると思ったもの束の間、2020年3月に新型コロナウイルスの世界的流行により、株価は一気に下落しました。
ところが2020年4月以降、2022年に入るまでは力強い回復というよりもむしろ一本調子の上昇で市場は沸き立ちます。しかし、ロシア・ウクライナ情勢をきっかけに下落。米国の利上げなどもあり、乱高下をしています。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の推移
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の情報は三菱UFJ国際投信のサイトで確認できます。
この記事を書いている2022年12月9日時点の基準価額は19,153円で、つみたてNISAで買付を始めた2019年11月29日からの騰落率は63.55%と大きく上昇しています。
下落や暴落は経験しているものの、好調と言っても過言ではないでしょう。
月次積立
過去三年間における購入時の単価、平均取得価額、購入数量の推移を見ます。
ドルコスト平均法での買付となっているため、単価(=基準価額)と購入数量が反比例になっていることが分かります。
ドルコスト平均法では、基準価額が低い時は沢山の数量を購入します。
一方で、基準価額が高くなると、購入数量は少なくなるだけではなく、平均取得価額も上昇していきます。その推移を見ると、2019年11月の11,617.12円だったのですが、直近の2022年11月では14,671.55円となっています。
現在の資産状況
三年間の資産の増え方は以下の通りです。
三年間で購入した数量は840,621口。2022年11月の約定日の単価が19,415円。
評価額は1,632,066円となります。これまでの投資金額が1,233,321円なので、運用益は32.3%となっています。
暴落時にはパニックになってしまうこともありますが、現時点まで辛抱強く積立をしてきたことで、ゼロに近い銀行の預金よりは、悪くない状態を維持しています。
三年という短期的な視点で成果を測ることは適切ではないですが、状況を可視化すると、インデックス投資という「つまらない」投資でも成果が見えるのは良いことだと思います。