SPYD以外の米国配当ETFを探そう – WisdomTree U.S. Quality Dividend Growth Fund (DGRW)(動画解説あり)

動画解説(メカブ投資channel)

2020~2021年当時、米国配当ETFの銘柄を問えば、「SPYDだよね」という回答は少なくないと思います。実際、SPYDの日本語での情報量も多く、興味、関心のある人は一定数存在するでしょう。

そこで、SPYDではない配当ETFを天邪鬼的に探してみようというシリーズ第六弾。

今回は「ウィズダムツリー 米国株クオリティ配当成長ファンド(DGRW)」

個人的には聞いたことがなかったので、どのようなETFか見ていきます。

【注意】本銘柄は個人の意見として記載しているのみで、推奨されるものではありません。ETFの商品内容を確認した上で、ご自身の責任で投資判断を下してください。

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DGRWは無名のETF?

買付手数料無料のETFであったこともあった

かつて、SBI証券とマネックス証券ではDGRWの買付手数料が無料でした。しかしながら、これは恒久的なものではなく、SBI証券は買付手数料無料のETFからDGRWを除外。マネックス証券でも半年に一回の見直しで同様の措置が取られています。

楽天証券もDGRWを買付手数料無料としていません。

もはや買付手数料無料ではないDGRWはマイナーなのか、と心配になってきます。

純資産額

DGRWのポジションを確認するべく純資産でどれくらいの位置にいるのかを見ます。もちろん、純資産額のみでメジャーかマイナーを論じることは出来ませんが、参考になるでしょう。

GrokにETFの純資産のランキングと示唆を提供してもらい、それをまとめます。まずは、ランキング。

  1. VOO (Vanguard S&P 500 ETF) : 8,600~8,610億ドル
  2. IVV (iShares Core S&P 500 ETF) : 7,580億ドル
  3. SPY (SPDR S&P 500 ETF Trust) : 7,020億ドル
  4. VTI (Vanguard Total Stock Market ETF) : 5,750~5,820億ドル
  5. QQQ (Invesco QQQ Trust) : 4,000億ドル

DGRWは160億ドル程度なので、大きなETFとは言うには無理があります。

ただ、Grokが言うには、配当成長ETFの中であれば比較的大きなETFであるとのことです。しかし、1,000億ドル規模のVIGという王者がいますので、中堅といったところでしょう。

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DGRW基本情報

DGRWの基本情報を確認します。

DGRW
設定日2013年5月22日
経費率0.28%
純資産163億ドル
利回り(SEC 30-day Yield)1.31%
分配金支払い頻度毎月
銘柄数199
インデックスWisdomTree U.S. Quality Dividend Growth Index
引用:WisdomTree(2026年2月6日時点)

配当利回りは決して高いとは言い切れないものの、毎月配当金を受け取れることに魅力を感じるかがポイントになりそうです。

株価推移

DGRWの株価は、一直線と言っても大げさではないくらいの右上がりを示しています。株価もVIGと比較しても高くないため、比較的買いやすいと言えます。

DGRWがベンチマークとする指数

DGRWの目論見書に、本ETFがベンチマークをする指数が書かれています。その名も「WisdomTree U.S. Quality Dividend Growth Index」と言うもので、同じ会社から出されている指数ということが分かります。他社が提供している指数の連動を目指すケースが多いので、珍しいという印象を得ました。

指数に組み入れられる条件

WisdomTreeには、複数の米国配当インデックスがあり、「U.S. Quality Dividend Growth Index」はその内のひとつです。この指数はどのようなものか。同社の説明には、配当金を支払う成長性のある会社で構成と書かれています。

その条件の概要は以下の通りです。

  • 米国の株式市場に上場している
  • 米国で登記、本社があること
  • 配当を過去12ヶ月の間に支払っていること
  • 時価総額が最低1億ドル
  • 過去三ヶ月間に日次の取引量の平均が最低10万ドルあること
  • REITを含む

上記に加えて、財務健全性などでの足切りもあります。

組入比率

組入比率の決まり方は、価総額ないしは均等であるケースが多いのですが、この指数が興味深いのは、配当により決まるという点です。

配当金に発行株式数を乗じて、各銘柄が支払う総配当額で比率が算出されます。

また、一社当たりの比率上限は5%、セクター上限は20%ですが、テクノロジーセクターの上限は25%で、不動産は10%としています。

組入銘柄

DGRWの構成銘柄の内、上位十銘柄を本記事初稿時、記事更新時で比較してみます。

上位で大きな銘柄の変動は発生していない模様です、配当成長と言いながらも、配当利回りが小さなテクノロジー関連が目立ちます。逆に言えば、これらの銘柄が含まれているので株価の上昇で恩恵を受けているという事でしょう。

銘柄(2022年1月6日時点)割合銘柄(2023年1月20日時点)割合銘柄(2026年2月6日時点)割合
Apple Inc4.99%Microsoft Corp6.78%Apple Inc5.64%
Johnson & Johnson4.62%Apple Inc4.79%Nvidia Corp5.46%
Microsoft Corp4.61%Johnson & Johnson3.88%Microsoft Corp4.84%
Procter & Gamble Co3.52%Procter & Gamble Co2.88%Google Inc4.66%
Philip Morris International Inc3.25%Home Depot Inc2.66%Exxon Mobil Corp4.38%
The Coca-Cola Co3.17%Merck & Co Inc2.58%Home Depot Inc3.12%
Merck & Co Inc2.97%The Coca-Cola Co2.51%Meta Platforms Inc Cl A2.98%
Altria Group Inc2.88%Broadcom Inc2.49%Chevron Corp2.98%
Home Depot Inc2.64%Philip Morris International Inc2.46%The Coca-Cola Co2.87%
Cisco Systems Inc2.61%Cisco Systems Inc2.05%Johnson & Johnson2.25%

セクター構成

セクター構成も過去と比較します。テクノロジーが最も大きいことは変わりないのですが、二位以下の構成割合に変化があります。上位銘柄の顔ぶれに大きな変化はなくとも、全体では、その時々で異なることが分かります。

分配金履歴

分配金は、2013年の当初設定の翌月である六月から支払われています。

月当たりでチャートを作成すると細かくなってしまうので、一年間ごとにまとめて推移を見ると、概ね増額傾向にあることが分かります。

「VIGの毎月分配版みたい」と思った

DGRWを見てきて、私の印象は、「VIGが毎月分配になった?」と言ったものです。

そこで、VIGと基本情報を比較してみます。VIGの株価がDGRWの約2.5倍で、総資産も10倍くらいの差があり、バンガードのETFの驚異的な経費率の低さはここにも健在です。

DGRWVIG
設定日2013年5月22日2006年4月21日
経費率0.28%0.05%
総資産163億ドル1,215億ドル
利回り(SEC 30-day Yield)1.31%1.59%
分配金支払い頻度毎月四半期
銘柄数199338
インデックスWisdomTree U.S. Quality
Dividend Growth Index
S&P U.S. Dividend
Growers Index
引用:WisdomTree、Vanguard(2026年2月6日時点)

上位の組入銘柄は四銘柄の重複。全体では94銘柄が重複しており、思ったほど重なっている訳ではありません。

DGRW銘柄VIG銘柄
Apple IncBroadcom Inc
Nvidia CorpMicrosoft Corp
Microsoft CorpApple Inc
Google IncJPMorgan Chase & Co
Exxon Mobil CorpEli Lilly & Co
Home Depot IncVisa Inc Class A
Meta Platforms Inc Cl AExxon Mobil Corp
Chevron CorpJohnson & Johnson
The Coca-Cola CoWalmart Inc
Johnson & JohnsonMastercard Inc Class A
データ引用:WisdomTree(2026年2月6日時点)、Vanguard(2025年12月31日時点)

ここまで見た時に、DGRWがVIGの毎月分配版というには無理があるものの、どちらを選択するか、迷いそうでもあります。

  • 経費率が高いけど、毎月配当に魅力 → DGRW
  • 株価が手ごろで、米国株積立がしやすい → DGRW
  • やはり、経費率と安定の総資産 → VIG

といった視点が選択のポイントかもしれません。

ただし、繰り返しとなりますが、銘柄の選定は各人の資産や運用状況、方針に依存をするため、投資の前の調査は忘れずに行ってください。

VOICEROID動画解説

最後に、本DGRWをコンパクトに説明する動画も作成していますので、記事と合わせてご覧ください。情報が作成時点のものとなることはご了承ください。