恐怖指数(VIX)がにわかに注目?

S&P500

久々に米国株式の状況を眺めていると、恐怖指数が注目されていることに気づきました。

確かに、ここ数日間で一気に数値は上昇しています。とはいえ、今年の二月初旬と比較すれば大きな動きではありません。

Yahoo! Finance(^VIX、2021年初からの推移)

新型コロナウイルスによる2020年3月の暴落時には、この「恐怖指数」と言うものが話題になっていました。

「恐怖の指数」とは空恐ろしいものを感じますが、そもそも一体何なのか。ちょっと気になったので備忘録代わりに記事に認めます。

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恐怖指数とは?

「恐怖指数」と日本語で情報を探したのですが、あまり良く分かりませんでした。

ということで、この指数を提供しているCBOEのサイトを見るのが手っ取り早いのではないかという事で、覗いてみます。

画像引用:https://www.cboe.com/tradable_products/vix/

CBOEは、Cboe Global Markets, Inc. という会社で、この「CBOE」はChicago Board Option Exchangeの略。日本語ではシカゴ・ボード・オプション取引所と言われています。

同社は金融取引市場を運営していて、シカゴは全米でも最大の株式オプション取引所とのことです。

この取引所運営会社が提供している指数がVIX指数というもので、正式名称は「CBOE Volatility Index」と言います。

この指数の概要は以下の通りです。

  • S&P500を対象としたオプション取引を使って算出
  • 現在を示しているのではなく、将来の指標
  • 指数の値は、市場の不確実さを示す
  • VIXそのものは取引対象ではない
  • VIXのオプション、先物はCBOEで取引されている

算出の技術的な説明は私の理解が追い付いていないので、咀嚼できた時点で記事に追記をしていきたいと思います。

さて、VIXの名前には「恐怖」の「き」の字もないのに、なぜ日本語では「恐怖指数」と訳されているのかが不思議ですよね。

調べていくと、VIXが「Fear Gauge」や「Fear Index」と呼ばれることがあります。恐らく、刺激的な名称の方を日本語訳で使っているのではないでしょうか。

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数字の見方

数字の大小

数字の見方は非常にシンプルで、数字が大きいほど不確実性が高く、逆に数字が小さいと安定的になると言われています。

過去の推移を見ていると、概ね10~20の間を行き来しているのですが、大きな出来事が発生すると数字が跳ね上がります。

直近では、新型コロナウイルスによる影響で60を超えていました。以降も20~40を上下してたものの、ようやく安定水域まで来たところで、今回の上昇が見られています。

Yahoo! Finance(^VIX、過去五年の推移)

数字の意味

上記で不安定になると数字が跳ね上がります、と言っても「そもそもそれって、どういうことなのさ?」と感じるでしょう。

VIX(恐怖指数)の数字を簡単に説明すると、今後一年でS&P500が、1σの標準偏差の中でどれくらいの値になるかを示している、という事になります。

例えば現在、S&P500が4,000ポイントであった場合、以下のように推計されます。

現在のS&P500VIXの値1年後のS&P500の範囲(%)1年後のS&P500の範囲(ポイント)
4,00010-10% ~ +10%3,600 ~ 4,400
4,00020-20% ~ +20%3,200 ~ 4,800
4,00030-30% ~ +30%2,800 ~ 5,200

VIXが10であれば、約七割の可能性で一年後のS&P500が3,600~4,400ポイントに納まるであろうと見ます。

VIXは30日のオプション取引を基に計算されていますが、指数の値としては年間に換算されています。そのため、VIXが10であった場合の一ヶ月後のS&P500は-2.89%~+2.89%の動きになります。

この指数で勘違いをしがちなのは、数字の大小で暴落などを予測することはありません。VIXが表す数字には正負の方向は全く示されていないのです。ただ、過去の傾向を見るとVIXとS&P500は負の相関関係を示しているということだけです。


S&P500の高値安定が迎えられていると思っていたところでの、恐怖指数の登場。

ドルコスト平均法で投資信託やETF積み立てている場合は、値が暴れても狼狽売りをせずに、淡々と継続をすることが重要です。

また、このような指数があることを念頭においておけば、来るべき「何か」が発生しても慌てることはないと思います。