よく耳にする「S&P500」って何?(ゆっくり解説動画あり)

S&P500

このサイトを見ている方は投資、とりわけ米国株式に興味があると思います。となると、「S&P500に投資するのがよい」といったフレーズもどこかで目にしているはずです。

S&P500とは一体なんでしょうか。何かの略称のようにも見えます。

この記事ではS&P500の歴史を中心に書いていきます。

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概要をゆっくり解説動画で

本記事の内容を10分強のゆっくり動画で作成しています。ぜひご覧ください。

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Sはスタンダード、Pはプアーズ

「日経平均」「日経225」と似ている印象ですが、「日経」が日本経済新聞社の指標・指数であるのと同じように、S&Pも民間企業で、その民間企業による指標・指数です。後述しますが、厳密にはS&P Dow Jones Indicesが算出しています。

S&P Dow Jones IndicesはS&P Globalという会社の一部門です。

ところで、この「S」と「P」とは何でしょうか、Standard and Poor’s(スタンダード&プアーズ)という格付けの会社の名前から来ています。

スタンダード&プアーズの歴史

S&P Globalは百年以上の長い歴史があります。

会社創業

「Standard」と「Poor」の二つの会社が19世紀から20世紀にかけて創業しています。

  • 1860年:Henry Varnum Poorによる出版社のH.V. and H.W. Poor Co.(Poor’s Publishing)
  • 1906年:Luther Lee BlakeによるStandard Statistics Bureau

Henry Varnum Poorは当時の鉄道と運河について、投資家に紹介するための情報提供に尽力していました。一方でStandard Statistics Bureauは鉄道以外の企業の情報を投資家に提供しています。

これら会社が1941年に合併し、スタンダード&プアーズという会社が誕生です。

株式指数開発

Standard Statistics Bureauは1923年に233銘柄で構成される最初の株式指数を開発し、スタンダード&プアーズが誕生した1941年には株式指数の構成銘柄も233から、416へ増えています。

そして、1957年3月4日にS&P500の算出が開始されます。

その後の会社遷移

1966年にマグロウヒルという出版会社がスタンダード&プアーズを買収し、マグロウヒル傘下の企業として長くビジネスをしていきます。マグロウヒルはJ.D. Powerなど顧客満足度調査の会社を傘下にしていたこともあります。

2012年にマグロウヒルの教育部門を売却し、マグロウヒルエデュケーションという別会社にしています。そして同年、子会社のS&PインデックスとCMEグループが合併し、 S&P Dow Jones Indicesが設立されました。

翌年の2013年にマグロウヒルはマグロウヒルファイナンシャルに社名変更し、三年後の2016年に更にS&P Globalに社名変更して今に至ります。

S&P500は指標

現在はS&P Dow Jones IndicesがS&P500を銘柄を選定、指数算出をしています。

同社はS&P500のみならず、株式でも非常に数多くの種類におよぶ指数のラインナップを持っており、債券、不動産、コモディティなど指数算出の対象は多彩です。さらにクライアント企業の投資に合わせた指数をカスタマイズして作成したり、分析などもサービスとして提供しています。

S&P500の「500」とはニューヨーク証券取引所、NSDAQといった米国の主要な市場に上場している米国企業の中でも、大型株から選ばれた500銘柄で構成されていることに由来します。必ずしも500ではなく、例えば2020年1月31日時点で505銘柄です。なお、構成される約500社で市場全体時価総額の80%に相当すると言われています。

銘柄は全主要セクターから選ばれ、入替は定期的に実施されます。本記事初稿の二週間前にも構成銘柄変更のリリースを出しています。

現在の構成銘柄は約四分の一がIT関連で、次いでヘルスケア、金融、通信となっています。この指標から米国市場全体のパフォーマンスをみることができるという仕組みです。

改めて、S&P500とは以下のように言い表せます。

S&P Dow Jones Indices が選定した約500社の企業の株価を「浮動株調整後時価総額加重」という方法で指数化して米国市場全体の健康状態を測る指標です。

この指標の特性上、「S&P500に投資すると米国市場の企業のほとんどに投資することができて、上下変動がありながらもリターンが長期的に見込まれる」という話が出てくる理由になります。そして、もちろんこの指数に直接投資することは出来ません。

次回:「S&P500」に投資するとは、どういうこと?

S&P500がどのようなものかわかったら、実際に投資したくなると思います。

しかし、S&P500への投資とは一体どういうことでしょうか。

S&P500ってどうやって買うの?

S&P500はどこで売っているの?

次回、「S&P500への投資はどうやって?」 動画の続編も下記記事から。